チャイナジャッジ ジェノサイド 読了

やっとこ「チャイナジャッジ」を読み終えた。よくもまあ、こういう人が一瞬にせよ、のし上がれたもんだ。父親のバックアップのおかげなんだろうけど。
良くも悪くも革命や文革天安門事件をくぐり抜けてきた事が影響しているんだろうか。
ただ、読了後にもやっとした感じは残る。どこか現実離れしていて、遠いどこかの国と言うより、物語を聞いているかのようだった。
この現代で、いくら権力を握ろうと政敵や自分に都合の悪い人間を陥れ,犯罪者として刑務所に入れる事が簡単にできるなんて、かの国は恐ろしい。
英国人が毒殺された原因も、もやもやした感じは残る。それは、私がぬるま湯のなかで生きてきた為、想像だに及ばないからなのか?
しかし、中国の高官や金持ちほど自分の子供達を、中国以外に行かせたがるというのも、皮肉な話だ。かの国にも愛国心というのはあるはずなのに、過度の欧米偏重思考。
これはそれほど前の話ぢゃ無いんだよね、と思うとぞっとする。

「ジェノサイド」、嫁が土曜日、飲み会なので夜に読む本はないかなと物色してた時に、目に付いたので購入。食事を忘れる程では無いものの、土日で一気読み。
グロ描写が苦手な人には、駄目かも。色々ありますが、結果的にはハッピーエンドで、目出度し目出度しか?
ネット上での書評を見ると、確かに本筋に関係の無い部分が多かったり、主人公以外の人物の掘り下げが今ひとつだったりしますが、勢いで最後まで読ませてくれる。
確かに、外人部隊に居た日本人も、思わせぶりな背景があった様だけど良く解らないうちに退場。少年兵のくだりは、むごすぎる描写だ。世の中は全然、平和じゃなかったなんて考えが頭をよぎる。
それでも最後に、難病の子供が助かるのは救いなんだろうか。
現実のアメリカもあそこまでアホぢゃないとは、思いたいけどねぇ。