実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 鑑賞

amazonプライムビデオで観られるので、観た。

いやー、きつかった。前半、何度も止めて休んでた。

何がって、森の言ってる事が1mmも理解出来ない、この人日本語喋ってるの?

なんかおんなじ様な事を何回も繰り返してるみたいで、何が言いたいのかサッパリ理解出来ない。

ある意味、これだけ訳わからん主張を何時間にも渡って言えるのは一つの才能なのか?

ただ、周りの人間は理解することも心を動かすことも出来ないだろうが。

結末を知ってるからこそ、総括の先を想像するのもきつかった。

虐殺シーンは割とサクッと進んでた気がする(個人の感想です)、まあ、あんまりねちっこくやられても、げんなりするよね。ただでさえ尺が長いのに。

勇気が無かった言々の話は、色々な人が語っているし、個人的にはフィクションだと思う。

ツボったのは、坂東つまみ食い事件。戦闘中にそんなこと、どうでもいいじゃんと坂東と同じ気持ちにはなったものの、似たようなことで総括を強いられ、虐殺していった人の事を考えるとな。でも、簡単な(に見える)自己批判で済んじゃうだよね。

まあ、この人たち真面目過ぎたんだよね。森や永田なんてリーダーなんて器じゃないのに、上が居なくなってお鉢が回ってきて、自分でも解ってるんだから放り出せばいいのに。

仁義なき戦いの美能さんの「つまらん連中が上に立ったから、下の者が苦労し、流血を重ねたのである」の言葉を思い出してしまった

それと、赤軍派がここまで先鋭化し、暴力的になった元は、塩見孝也にあるんじゃなかろうか。大菩薩峠事件で、赤軍派が大量に逮捕された原因を個々人の資質ととらえ、革命兵士とはどうあるべきかを示したのが、後の共産主義化につながっていくのではないのか。だとしたら、本人が予想していなかった事とは言え、塩見の罪はあまりにも重い。

森は、塩見の信奉者であり、塩見の思想を具現化しただけと言うのも、どっかで目にした。

塩見孝也が刑期を終えて、テレビに露出する事が多かったころ、私も見たことがあったが、そんな怖い人には見えなかったなぁ。

森や永田を擁護する気はさらさら無いし、この人達に共感する気持ちは全く無いが、今の時代の物差しでは測れないし、考えられないのだろう。